「持続可能なセメント生産のための赤泥の活性化」(ReActiv)連合プロジェクトの進捗会議がこのほど開催され、ReActivプロジェクトが正式に始動した。各地21の協力者から45人の参加者が集まり、プロジェクトの交流を行った。会議によると、この研究プロジェクトの初期的な結果は非常に楽観的で、連盟は引き続きさらなる研究を推進する。

ReActivプロジェクトは欧州委員会が支援する革新的な行動計画で、2020年11月に開始され、2024年に完成する計画で、資金総額は880万ユーロとなっている。ReActivプロジェクトの目的は、赤泥とセメント生産業界を結びつける新たな持続可能な共生バリューチェーンを創造することである。ReActiv技術によって赤泥の性質を変化させ、新しい低二酸化炭素排出セメント製品に適用できる活性材料に変換することで、赤泥からセメントを生産することで、熟成料の30%を代替することができる。

プロジェクトでは,ReActivプロジェクトの技術ルートを発表した。プロジェクトの責任者によると、大規模で持続可能な総合的な利用案が不足しているため、現在世界の赤泥の大部分が蓄積されているが、新規の赤泥は依然として増加し続けている。現在、セメント熟成量は年1億トン程度だが、ReActiv技術を利用して赤泥の改良と代替熟成に成功すれば、アルミとセメントの両産業にとって、ウィン・ウィンの方策となる。

国際アルミニウム協会(IAI)も会議で、セメントとコンクリート製品への利用を極大化するため、赤泥利用ロードマップを発表した。赤泥利用ロードマップは、赤泥の使用中に発生する可能性のある問題、偏見、技術及び立法上の障害などの情報を提供し、6つの制品の応用を促進する鍵となるルートを提示している:一つは、既存の障害を解決し、知識を埋めること。第二は、酸化アルミニウム、セメントとコンクリートメーカーの間で、ケイ酸塩セメント熟成材(PCC)または混合セメントの補助凝固材料(SCM)の赤泥の使用状況を調査するための共同研究プロジェクトを設立し、技術承認書類を作成する。第三に、セメントPCCとSCMに混ぜて赤泥を使用することで実現できる二酸化炭素削減効果を示す。四、混合セメントのPCCとSCMに赤泥を入れる意思と准備状況を決定すること。五、セメントコンクリート製品に赤泥を使用することを奨励し、循環経済をさらに発展させること。六、調達と公共調達政策において、赤泥のPCCとSCMへの利用を促進すること。

Reactivプロジェクトには、セメント企業1社、アルミナ企業7社、アルミナ協会2社、大学5校、科学研究機関1社、SMEコンサルティング機関5社など、12カ国から異なる知識と技術の21社の協力者が集まっているという。